ウィンドウには実は3種類ある

ワークスペース系と、ツール系と、ステータス系。ワークスペース系はいわゆる普通のアプリ。ツール系は、まさにWidgetで整理されたような、すぐ起動されてほしいけどたまにしか使わないもの。ぼくの理解では、PantherでExposeが導入されワークスペースに散らばるウィンドウの整理が開始され、TigerWidgetが導入されたことでツール系を整理する方法が提供された。しかし、まだ残っているものがある。

ステータス系は、普通のアプリとは違って継続的にアクセスすることはないけれど、常時表示されていてほしい、みたいなもの。Widgetと違うのは、出来ればある程度見えていてほしいという点。IM系全部だったり、Firefoxのダウンロードウィンドウだったり、ファイルコピー時のプログレスバーだったり。昨今操作はほとんど全てマルチタスク化されていて、バックグラウンドでいろいろな処理が走っている。それらは、ステータスとしてわかりやすく一元的にアクセス出来る必要があるが、普通のアプリのウィンドウとは性質が違うので同じように扱うと混乱を招きやすい。

実はこれ、位置づけとしてはDockにかなり近い。Dockも一種のステータス表示を担っているからだ。ただし、ファイルとプロセスのみに限ってだけれども。しかし、ウィンドウの整理に関してはあまり大きな進化はしていない。一応、Dockはウィンドウ最小化の格納もしてくれるんだけど、ファイルとアプリケーションプロセスに関しては比較的自然なのに、なぜか最小化ウィンドウだけはちょっと毛色が違うオブジェクトになっている。だから、最小化したウィンドウとステータス系ウィンドウに関しては、別の仕組みが必要だと、ずっと前から思ってるんだけど……。WindowsにあるVistaGoogleのサイドバーだと、MacWidgetとステータス系をまとめちゃってるカンジで、これはこれでちょっとキモチワルイ。ツール系とステータス系はやっぱり別れているほうが自然に思える。ExposeとDockを足して2で割ったカンジで、なんか出来そうなんだけどなあ。とはいえ、自分でやるにはちと敷居が高いわけだが。とりあえずExposeがどう動いてるのかチェックするくらいは、やってもいいかな。