Leopardに関するあれこれ Finder/QuickLook編

とまあ大風呂敷を広げたところでまたちょっと重箱の隅つつきモードに入るけど、Finderが元々持っていたプレビュー機能とQuickLookが、ちょっと齟齬を来している部分もなくはない。たとえば、カラムビューは元々ファイルを選択したところでプレビュー機能を持っていた。m4aファイルがあったら、プレビューのところでジャケが表示され、さらにそのジャケに表示された再生ボタンを押すことで音楽を再生することができる。ところがこれは、QuickLookとは全く独立で実現されているので、スペースキーを押すとまた別にQuickLookが出てくる。ちょっと統一されていないカンジがする。音楽再生の場合は更に振る舞いの違いが出てきて、カラムビューのプレビューだとフォーカスが別ウィンドウにうつっても音楽が再生されるのに、QuickLookだと再生がとまる。この統一のされなさはかなり気持ちが悪い。音楽ファイルに関しては、CoverFlowでジャケが見えるのに、そこからは音楽が聴けずQuickLookを使わなければならなかったりするので更に一貫していない。つまり、

  • カラムビュー:プレビューにジャケットが表示され、そこから音楽再生できる/フォーカスは関係なし
  • CoverFlowビュー:CoverFlowにジャケットが表示されるが、そこからは音楽再生できない。
  • リスト/アイコンビュー:再生はQuickLook。ただしフォーカスが外れると音がとぎれる。

ブラウズ方式に関しては、歴史的経緯も盛大にあるのでなかなか操作の統一は難しいが、あと少しの整理は必要だと思われる。

また、QuickLookの起動がスペースバー、というところもちょっと問題という気がする。マウスのボタンが足りないことを認めてしまっているような気がするんだよね。できればマウスだけで操作を完結させたい。厳密には、ツールバーの歯車アイコンから「クイックルック」を選ぶか、同様に右クリックで「クイックルック」を選べばいいわけだが、この操作はどう考えてもあまりクイックではないように思える。ここでマウスのボタンを増やしたり、画面にボタンを増やしたりするくらいなら、スペースバーを使う、というのがデザイン選択なわけだが、なにかもう少しあるんじゃないか、そう感じる。まあ、具体的になにがあるか、と言われてもなかなか悩ましいところなんだけれども。個人的には、右クリックをWindows的なコンテキストメニューからQuickLookに変更してもいいくらいじゃないかと考えている。でも、設定変更ではマウスボタンに「QuickLook」のアサインは出来ないんだよね。惜しい。