iTunes 9 その3 エンコードとファイル追加の高速化について

ファイル->ライブラリ->ライブラリを整理、を選ぶと「ファイルの整理方法をiTunes Media方式にアップグレード」というのが選べるようになってます。こうすると、いままでiTunes Musicディレクトリの下に雑然とアーティストにより区切られていた各種ファイルが、Music、Movies、Podcastsなどのディレクトリで整理されるようになります。更に、「iTunesに自動的に追加」というディレクトリが新たに作成され、この下にコピーしたファイルは、自動的にiTunesに追加されるようになります。この「iTunesに自動的に追加」をサイドバーに登録しておくとすごく便利。ちなみに、iTunesに登録できないファイルを置くと、「追加なし」というディレクトリの下に移動されます。個人的に、毎週大量のラジオを録音して追加していたので、このディレクトリに移動させるだけで追加できるようになったのは地味に大きなパワーアップでした。

また、WAVからAACエンコードもずいぶん高速化したように見えます。手元のMac Pro 1st generationでは、モノラルAAC64kbpsでのエンコード速度がx100くらいになっており、また、いままでファイルの追加とエンコードはシリアルに実行されていたように見えてたのが、パラレルで実行されているように見えます。根本的なファイル追加の遅さなどは改善されていないし、エンコーダ自体もマルチスレッドにはなってないようですが、それ以外のところで積極的にマルチスレッド化することで、レスポンスはともかく、スループットは劇的に上がってると言えるのではないでしょうか。