iPhone3G ファーストインプレッション(5) 現段階のまとめ

3日間使ってみての気付いたことなど。ほかの人と殆ど同じだと思うけど、一応ね。

  • × 電波入らない

ホントのことをバカ正直に表示しているのか、はたまた本当に感度が悪いのか、電波を捕まえにくいことは確かなようだ。ただ自室でも会社でもなんとか電波は入ってるので、個人的には実用上困ってない。あと、「3G」のアイコンが消えてネットにアクセスできなくなる現象が1回発生したが、再現性がなかったので詳細は不明。電源入れ直さないと復帰しないというウワサをどっかで読んだ気もする。

  • × バッテリの持ち

上のよーな状況だったので、1日中iPod機能を使いつつ、いろいろデモったりしていたらバッテリーの減りがかなり厳しい。たぶん、あいてる時間にちょこちょこネットにアクセスしながらずっと音楽を聴いている、というユースケースだと、朝に出て夜に帰ってくるくらいは持ちそうだけど、家に帰ってきたら速攻充電しないと厳しいでしょうね。

落ちる!とにかく落ちる。Softbankからアンケートに答えれというSMSがきたので、ちくちく答えてみたが、長々としたアンケートの途中で3回も落ちたのでさすがにキレた。笑。落ちるパターンは見えてきたのだが、どうも画面を縮小した状態でフォームのラジオボタンも回りをTapしまくってると、ラジオボタンにうまくデータが入らないけどイベントが妙に渡ってしまっているらしく、それを繰り返していると落ちるようだ。おとなしく画面を拡大して、1回のTapで確実にイベントが渡るようにしたら問題なく動作した。このあたりは、今後のアップデートで改善されることを期待したい。

また、Safariだけではなくソフトウェアは全般的にまだまだ不安定。Macだと「コンソール」のCrashReporterのところでクラッシュレポートを見られるんだけど、Safariとmediaserverdはメモリ不足で死んでるよーなログが残っているよーな。細かい読み方がわからないからなんとも言えないけど、SIGSEGVで死んだケースとは異なるログが出ている。

  • × 文字入力の安定性

うまく動いているときはかなりうまく動いているのだが、遅くなるときが予測不可能で、しかも非常に遅くなる。チューニングは難しいところだろうが、ある程度最悪時間の読めるアルゴリズムにすべきだと思う。どういうアーキテクチャで文字入力を実現しているかはわからないが、おそらくこれもメモリの問題ではないかと推測している。

  • ○ 可能性

以上の実用上の問題があるにもかかわらずなぜiPhoneが面白いかというと、それはもう、ただひたすら、可能性のためでしょうね。デザインとかUIとかそういうものではなく、iPhoneが最終的になにを目指しているか、という。上の問題は、ある程度はソフトウェアで解消できるだろうし、"Safariは良くできてるけど高速ブラウジングがダメ"ならば、Safariでない情報ブラウズの方法がなにかありうるのではないか、という所にチャンスが転がってるわけですよね。たとえば、RSSリーダを再発明するといった方向性で何か金脈がありそうかな、とか……。古き革袋に新しき酒を入れるのでもなく、新しい革袋に古き酒を入れるのでもなく、新しい革袋にはどんな新しい酒を入れるのか、それを考えるのが楽しい人がポジティブな評価をして、それ以外の人がそれほどでもない評価をする。ただそれだけのこと。×が気になるより○を、可能性を感じられる人だけが、買って幸せになれる、そういう機械であることは確かです。