Wireless Mighty Mouse 分解

使っている人はみな一様にいつか到達するはずだが、Mighty Mouseのスクロールボールは必ず動かなくなる。埃に弱いからである。一応、Appleのサイトには逆さにしてローラーをぐるぐる押しつけて回せといった清掃方法が書いてあるが、分解したことがある人ならそれが果てしなく気休めに過ぎないことを知っている。私も、WirelessではないMighty Mouseなら分解したことがあるので知っている。いや、知っているはずだった。出来れば分解したくないから忘れていたことにしたのだった。しかし、さすがに昨日30分ほど懇切丁寧に清掃しても調子があまり良くならないという事態に直面すると、やらざるを得ないという気になってくる。

みなが直面する問題なだけに、分解方法に関してはググれば即出てくる。このため、ここではリンクしない。特にローラーの周辺は細かい部品が多いので、出来ればやらずに済ませたい分解なのである。作業自体は、接着剤で留めてある外側のベゼルさえ剥がしてしまえば、あとはツメでひっかけてあるユニットを外すだけですぐローラー部分にアクセスできる。汚れることがわかりきっているのであるから、接着剤というのは、ちょっとやりすぎであるように思える。とはいえ、必ず劣化することが分かっているバッテリを同じように封入してしまうAppleなので、これはもう動かしがたい企業文化みたいなものか。

分解してみると、予想通り、動きの悪い下方向のセンサーに5mm大の巨大なホコリが鎮座していた。こうなってしまうと、多少の掃除ではいかんともしがたい。恐らく、分解清掃以外に解決する方法はないだろう。このメンテナンス性の悪さはMighty Mouseの命取りになりかねないので、そろそろ新しいメンテナンスフリーバージョンを出していただきたいところである。と、同じようなことをだいぶ前に有線Mighty Mouseの分解をしたときにも書いた記憶がある……。キーボードの新型が出るタイミングで更新されるかと思っていたがされなかったので、来年のMacWorldあたりで期待したい。

組み立て後、購入直後のように快適なスクロールボール操作に戻ったことを確認。やはり対症療法に付き合って時間の無駄をするべきではなかったと痛感した。まあそんなわけで、マウスを買い換えようかと思ったけど、もうしばらくMighty Mouseに付き合ってみようと思った次第。他のマウスはもっとうまく動くだろうという期待もあるのだが、この統一性を崩したくない、なんて思ってしまうのもAppleの魔力なのかもしれなかった。