iTMSには何が必要か

音楽配信プラットフォームとしてはかなりよくできてるiTMSだけど、しばらく使ってるとなんとなく物足りないものを感じたりもする。

まず、Fairplayは音楽ファイルだけじゃなくてPDFにもかけてくれると、ブックレットまでデジタル化出来ていいんじゃね。だいたいCDと同じレベルでサービス提供してないくせに2500円とかで売るってのはどういう了見だ。あと、そろそろiTMS内のコンテンツはパートナに開放してもいいんじゃね。コンテンツ配布はAppleが全部やってもいいけど、商品をどういう順番でどう並べるか、なにをプッシュするか、くらいまではコンテンツ提供者が出来てもいいんじゃないの。レコード会社も、単に単価上げることばっか考えてんじゃなくて、どういうサービスを提供すれば単価が上げられるか、を考えるべき。

あと、iTMS内ショップ作成機能が、レーベルだけじゃなくて一般ユーザまで解放されると(+アフィリエイトと連携すると)amazonで誰でも本屋ならぬ、iTMSで誰でもレコードショップってなふうになって楽しそうだよな。そこまでやらなくても一般ユーザにiMixだけじゃない関わり合いの仕組みを入れてもいいんじゃねーの。レビューもちゃんとレビュー自体のチェックしないといまいちだしな。たとえば、ソーシャルタギングなんかはわりと相性イイと思うんだけどな。それに、レーティングもタギングの一種じゃないですか。ソーシャルレーティング。何本売れたかよりずっと面白いぞ。単に平均とるだけじゃなくて、全体のバランスまで見られると信頼性高まるしな。

みたいなことを、iTMSでつらつら試聴していると思っちゃうんだよな。iTMSは圧倒的によくできてるけど、Webベースの音楽配信サイトだって何も考えてないわけじゃないんだから、いい点は学んでいかないとまずいよな。というか、Appleがやらないところにチャンスが転がってるのかもしれないわけで、そろそろiTunes Music Storeをインフラに、何か出来ないかとか考えてる人もいるんじゃないかな。(もっとも、うまくいきはじめたところでAppleドガシャーンとルールを変える可能性もあるわけだが、Podcastみたいにうまくインテグレートされたケースもあるからな)