Apple、Intelプロセッサ採用を正式発表

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0506/07/news007.html

来るべきものが来ちゃいました。まあなんていうのかね、AppleにしてみりゃIBMに「裏切ったな!僕の気持ちを裏切ったな!父さんと同じに、裏切ったんだ!」といいたかったということでしょうね。いくらOSXクロスプラットフォームを実現しているからといっても、移行なんてそりゃやらずにすむならやりたくないに決まっているわけで。CellだけならIBMのキャパも溢れなかったんじゃないでしょうか。4年前から開発していたはずだし、生産はSonyがメインだろうし。MSがXenon CPUをIBMに生産させるということが、G5の直接的な死亡原因という気がしますねえ。おのれMS(笑)2年前の時点ではG5は3GHzになっていて、そろそろG6も見えている頃だったはずなのに、いまだにロードマップの更新さっぱり見えてませんでしたし。これは、G5ベースでMSが新しいCPUを作らせていたからだと考えると納得納得!

それに、AppleMacからの収益をアテにしなくても、最悪iPodだけで数年はなんとか出来るという見込みもあったのかもしれません。ようやく、Macアーキテクチャを転換するための体力がついたというか。そういう意味では、もしG5が出てなかったらIntelへの移行は2年前に発表されていたかもしれなかったのかもしれません。2年前だと今よりもインパクトは大きくてAppleの企業体力も厳しかっただろうから、なんとか2年もって余裕のある状況で移行が出来るようになったということですか。

Intelに乗り換えるメリットはスケールメリットの享受とPC技術をリアルタイムにキャッチアップしていけるという2点ですが、反面、アーキテクチャ差異によるメリットやブランディングが出来なくなるのは痛い。しかし、PCという世界に生きていく以上は、低消費電力は無視できなくなってきていて、PowerPCではそれを実現できないとなるとしょうがないんですね。1Kg PowerBookが実現出来る可能性がこれでようやく見えてきたというのも事実です。

先月のリーク報道以来いろいろ考えましたが、Intelへの移行は一定の合理性があると理解してはいるのだが、しかし、このわけのわからない敗北感は何なのだろう(笑)