適当な翻訳シリーズ[1] Spotlightって何やねん

http://developer.apple.com/documentation/Carbon/Conceptual/MetadataIntro/index.html

Spotlightは何ですか?

コンピュータ上のデータを組織化するのは大変困難な仕事で、多くの場合、それはユーザのみの責任です。しかしながら、もっとも組織化されたユーザでさえ、情報をカンタンに検索する方法を使って情報を見つけるのは殆ど不可能ではないでしょうか。基礎的なファイルシステムが情報の組織化についてのただ一つの方法を提供することによって、ユーザは必要とする情報を検索するトクベツなツールを持たなければならないのです。問題は、多くの検索ツールは検索が遅く制限されているという点にあります。また、ユーザもまた、もっと多くのファイルを探したがっているのです。ユーザはメールアーカイブを、アドレスブックのコンタクトを、またファイルの中に組み込まれている多くのデジタル資産を検索したがっているのです。

Spotlightは何を提供しますか?

Spotlightは、メタデータを使うことで、あなたのコンピュータの中にある情報の組織化とアクセスについての新しい方法を提供します。メタデータとは、ファイルの中に保存された実際の内容というよりも、ファイルについてのデータのことです。

メタデータは、情報の修正日付や作成者などの身近な情報を含むことができるだけではなく、キーワードや特定のファイルにカスタマイズされた他の情報も含むことができます。たとえば、SpotlightはCMYKカラースペースを使っている全ての高解像度イメージを検索することを、ユーザに可能にしてくれるのです。

メタデータはどこから作られますか?

Spotlightが動作するためには、メタデータを持たなければなりません。変更日付やファイルタイプ、ファイルの場所といったいくつかのメタデータは、与えられたファイルからカンタンに収拾することができます。しかし、多くの興味深い情報は、ファイルの中に組み込まれています。これらの組み込まれたデータを収拾するために、Spotlight importerを提供しなければなりません。

Spotlight importerは、アプリケーションによって作成されたファイルから、アプリケーションが作成した情報を解凍するために作る、小さなプラグインバンドルです。Spotlight importerは新しいファイルや存在しているファイルについての情報を集めるために、Spotlight serverによって使用されます。

Appleは、RTF,JPEG,Mail,PDFやmp3などの、システムが使う多くの標準的なファイルタイプに対してimporterを提供します。しかしながら、カスタム文書形式を定義する場合は、それ自身のファイル形式のために、metadata importerを作成する必要があります。

重要:開発者は、カスタム文書形式に対してSpotlight importerを作成しなければなりません。検索中、このアプリケーション独自のファイルを見つけることを確実にすることによって、Spotlight importerはユーザに快適な検索を提供することが可能になるのです。

アプリケーションからメタデータを検索する

アプリケーションからSpotlight検索を提供する最も単純な方法は、Carbonフレームワークの中で定義されているHISearchWindowファンクションを使うことで、アプリケーションから直接、標準的なSpotlight検索ウィンドウを表示することです。

Spotlightメタデータフレームワークは、MDQueryという検索APIを提供します。これによってメタデータベースのファイル検索をアプリケーションの中から使うことが出来ます。このAPIを使うことにより、検索表現文法(query expression syntax)を使った検索機能を導入出来ます。また、異なった属性やソート条件を元に、データをソートすることも可能です。

Cocoaフレームワークは、MDQuery APIに対するObjective-CインタフェースのNSMetadataQueryクラスを提供します。NSMetadataQueryは、Spotlight検索表現文法だけではなく、NSPredicateクラスを使って検索を作成することができます。